[25日 ロイター] - 米エネルギー省は、戦略石油備蓄(SPR)拠点4カ所から放出される計3200万バレルの原油について入札を公告した。12月下旬─2022年4月の受け渡しとなる。
主にブレンドされたサワー原油となるSPR原油の売却は、米サワー原油Marsの価値を押し下げ、硫黄分の多い原油を主に処理するアジアの買い手に恩恵をもたらすとみられる。
バイデン米政権は23日、日本や中国、インド、韓国、英国と協調し、石油価格の抑制に向け、戦略石油備蓄を放出すると発表した。
同省によると、テキサス州のビッグヒルとブライアンマウンドからそれぞれ約1000万バレル、ルイジアナ州のウェストハックベリーから約700万バレル、同州のバイユーコクトーから500万バレルを充てる。
受け渡しは22年1─4月だが、今年12月下旬の早期受け渡しも可能という。買い手は22─24年に原油を返却する必要がある。
応札日は12月6日。遅くとも同月14日までに落札者が決定する運びだ。
同省は12月17日にも最大1800万バレルのSPR原油売却を公告する。