💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

イラン、濃縮ウランの製造開始 核合意再建協議の妨げに

発行済 2021-12-02 06:26
更新済 2021-12-02 08:45
© Reuters. 国際原子力機関(IAEA)は1日、イランがフォードウ工場で最新型の遠心分離機を使い濃縮ウランの製造を開始したと発表した。5月撮影(2021年 ロイター/Lisi Niesner)

[ウィーン 1日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は1日、イランがフォードウ工場で最新型の遠心分離機を使い濃縮ウランの製造を開始したと発表した。

ウィーンでは29日から、米国のトランプ前政権が一方的に離脱したイラン核合意の再建に向けた協議が始まっているが、イランのこうした動きが協議に影響を及ぼす可能性がある。協議は5カ月ぶりに再開した。

欧米諸国は、交渉を有利に進めるためにイランが厳然たる事実を作り上げている可能性があると指摘する。

IAEAの発表によると、イランはフォードウ工場で166台のIR─6型遠心分離機から成るカスケード1組を用いウランの純度を最大20%まで濃縮するプロセスを開始。第1世代のIR─1型機よりもはるかに効率的だという。

ロイターが入手したIAEAの加盟国への報告書によると、今回のイランの動きを受けてIAEAはフォードウ施設の査察を強化する予定。ただ、詳細は今後調整するという。

© Reuters. 国際原子力機関(IAEA)は1日、イランがフォードウ工場で最新型の遠心分離機を使い濃縮ウランの製造を開始したと発表した。5月撮影(2021年 ロイター/Lisi Niesner)

核合意は、イランと米英独仏中ロの6カ国が2015年に結んだ取り決め。イランが原子力活動の制限を受け入れる見返りに、イランに対する関連制裁を解除した。

ただ、2018年に当時のトランプ米大統領が一方的に離脱し、事実上の機能を失った。

再建に向けた7回目となる協議でイランは今回も米国との直接の対話を拒否しており、目に見える進展はない。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます