[ワシントン 16日 ロイター] - バイデン米大統領は16日、看板政策に掲げる気候変動・社会保障関連歳出法案「ビルド・バック・ベター(よりよき再建)」について、民主党が「今後数日から数週間かけて」前進を目指すと述べ、年内の可決は難しいとの認識をにじませた。
上院民主党トップのシューマー院内総務はクリスマスまでの可決を目指すと表明しているが、交渉は停滞している。
バイデン氏は法案への支持を拒んでいる民主穏健派のマンチン上院議員と協議を行ってきた。
声明で「共和党の激しい反対に直面しても、われわれは相違点を埋め、ビルド・バック・ベター計画を進めることができると信じている」と語った。
バイデン氏によると、マンチン氏は歳出法案の規模に改めて支持を示した。協議は継続しており、さらに時間が必要だという。
関係筋は、両氏の協議はこれまでのところ不調で、法案の内容について意見の隔たりが大きいと述べている。
バイデン氏は「最終合意をとりまとめ、法案の修正を行い、上院での採決を可能にする議事運営上および手続き上の措置を完了するのは時間がかかる」と説明した。
歳出法案は既に下院で可決済み。