[メルボルン 17日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。週間ベースでほぼ横ばいの水準にある。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大を受け、新たな行動制限が敷かれて原油需要を冷やすとの懸念がある一方で、ドル安がコモディティー相場全般を支援している。
0155GMT(日本時間午前10時55分)現在、米WTI先物は0.17ドル(0.2%)安の1バレル=72.21ドル。
北海ブレント先物は0.11ドル(0.2%)安の74.91ドル。
デンマーク、南アフリカ、英国ではオミクロン株の新規感染者数が2日ごとに倍増しており、米国ではオミクロン株の広がりを受けて一部の企業が従業員のオフィス復帰計画を中断した。
OANDAのアナリスト、クレイグ・アーラム氏はリポートで「オミクロン株が引き続き、原油の著しい逆風になっている。来年序盤の需要見通しが悪影響を受けている」と指摘。ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が必要に応じて行動する構えのため、当面はこれが相場を下支えすると予想した。
OPECプラスは1月に日量40万バレルの増産を計画しているが、需要見通しが生産計画の見直しを必要とするほど変化した場合、1月4日の会合を待たずに協議を開くと表明している。