[ヒューストン 24日 ロイター] - 米石油産業が新型コロナウイルス感染拡大抑制策の影響から回復する中、米石油大手コノコ・フィリップスとオキシデンタル・ペトロリアムのトップは24日の会議で、米産油量の伸びを巡り異なる見解を表明した。
世界的な需要回復などを背景に原油価格はここ数週間で約7年ぶりの水準に上昇。北海ブレント先物は1バレル=90ドルに近づいている。
コノコ・フィリップスのライアン・ランス最高経営責任者(CEO)は、ヒューストンで開かれたアーガス・アメリカス・クルード・サミットで、原油高は「当面は続く」として、強気な見方を表明。産油量は2019年末に付けたこれまでの記録を上回る可能性があるとの見方を示した。
一方、オキシデンタルのビッキー・ホルブCEOはより慎重な見方を示し、米国の産油量はある時点で日量1200万バレルを超えるとしながらも、これまでの記録は塗り替えられないと予想した。
米エネルギー情報局(EIA)は米国の年間産油量平均は22年は日量1180万バレル、23年は日量1240万バレルと予想。月次ベースでは19年11月の日量1297万バレルが過去最高だった。