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インド、ルピー建てでベラルーシ産カリ輸入も=関係筋

発行済 2022-02-02 18:40
更新済 2022-02-02 18:55

[ムンバイ 2日 ロイター] - 複数の関係筋によると、インドはベラルーシからルピー建てで炭酸カリウム(カリ)100万トンを輸入する可能性がある。ベラルーシが欧米の制裁でドルやユーロの取引を制限されていることが理由。

両国がこうした二国間関係を結ぶのは初めて。インドはカリのほぼ全量を輸入に頼っており、年間輸入量400万─500万トンの約2割をベラルーシから輸入している。

インドは、ベラルーシ国営のカリ肥料大手ベラルーシカリの輸出子会社BPCに対し、カリの取引に際し、インドの国営銀行にルピー建て口座を開くことを提案した。

西側諸国は、ベラルーシのルカシェンコ大統領に対する制裁を強化しており、米国はベラルーシカリをブラックリストに掲載。BPCも制裁対象に加えている。

カリの輸出はベラルーシの重要な外貨獲得源。

インド政府高官は「制裁があるため、ドルやユーロで決済できない。カリを輸入する必要があり、決済手段の選択肢を模索している」と発言。

© Reuters.  2月2日、複数の関係筋によると、インドはベラルーシからルピー建てで炭酸カリウム(カリ)100万トンを輸入する可能性がある。ベラルーシが欧米の制裁でドルやユーロの取引を制限されていることが理由。写真は2016年2月、コルカタの商店に積まれた炭酸カリウム(2022年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)

別の政府当局者は、今年100万トンのカリをルピー建てで輸入する可能性があると述べた。今月中に契約を締結する可能性があるという。

関係者によると、ベラルーシ産カリ約15万トンの輸入が決済上の問題で滞っている。

インドは、米国がイランに制裁を科したことを受けて、ルピー建てでイラン産原油を輸入。イランは取得したルピーでインド産のコメなどを輸入している。

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