[オスロ 9日 ロイター] - ノルウェーの石油・ガス大手エクイノールが9日発表した第4・四半期決算は、税引き前利益が過去最高となった。石油・ガス価格の高騰が背景。増配と自社株買いの拡大を発表したほか、温暖化ガス排出削減目標を強化した。
調整後の税引き前利益は150億ドル。前年同期は7億5600万ドル、同社がまとめた市場予想は132億ドルだった。
アンダース・オペダル最高経営責任者(CEO)は、昨年のフリーキャッシュフローが250億ドルに達したと指摘。「改善の継続と資本の規律」が背景という。
四半期配当は1株当たり0.20ドル。第3・四半期は0.18ドルだった。今年の自社株買いは50億ドルに拡大する。昨年は13億ドルだった。
第4・四半期の石油生産は前年同期比6%増の日量216万石油換算バレル。今年の石油・ガス生産は2%増加する見通しという。
設備投資計画については、22年が100億ドルと従来の90億-100億ドルから修正。23年は120億ドルから100億ドルに引き下げた。24年は従来の想定通り120億ドルとし、25年も同水準を見込んだ。
気候対策では、グループ全体の事業からの温室効果ガス排出量(スコープ1+スコープ2)を2030年までに50%削減する方針を示した。
同社の株価は過去1年で63%値上がりしている。