[ワシントン/メキシコ市 14日 ロイター] - 米農務省は14日、メキシコ西部ミチョアカン州の米国検査官の安全を確保するため、メキシコ産アボカドの輸入を当面停止すると発表した。
農務省によると、同省の動植物検疫局(APHIS)職員が言葉による脅迫を受けたことから停止を決定したという。メキシコ国内のAPHIS職員の安全を確保するために適切な措置が講じられるまで停止する。
ミチョアカン州はメキシコ最大のアボカド生産地で、米国への輸出が唯一認められている州。ただ、麻薬ギャングに関連した治安上の問題が以前からあった。
輸入禁止措置は米国とメキシコ間の貿易摩擦の新たな火種となる。
メキシコのロペスオブラドール大統領は14日、当局が米国の決定を調査していると述べ、政治的動機が今回の決定の背景にあるとの見方を示唆した。