[シンガポール 16日 ロイター] - アジア時間16日序盤の原油先物は、3%を超す前日の大幅安から下げ幅をやや縮小した。ウクライナ情勢を巡る緊張緩和の兆しが見られる一方、世界的な供給逼迫が意識された。
0017GMT(日本時間午前9時17分)時点で、米WTI原油先物は0.44ドル高の1バレル=92.51ドル。前日は3.6%下落していた。
OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「ドイツのショルツ首相とロシアのプーチン大統領の会談を受け、ロシアが直ちに侵攻する可能性は低いという市場の見方が裏付けられた」と指摘。
一方、原油の需給逼迫は続いているとし、ウクライナ情勢にかかわらず、価格は1バレル=100ドルに向かうと予想した。
ショルツ首相は15日、プーチン大統領との4時間に及ぶ会談後、ロシアとウクライナの戦争回避に向けて外交の余地が残されているとの見方を示した。