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米、ロシア軍のウクライナ国境からの撤収確認できず=国務長官

発行済 2022-02-17 00:07
更新済 2022-02-17 11:19
© Reuters. ブリンケン米国務長官は16日、ロシアは重要な部隊をウクライナ国境に近づけているとし、米国はこれまでのところロシア軍の撤収を確認できていないと述べた。11日撮影(2022年

[ワシントン 16日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は16日、ロシアは重要な部隊をウクライナ国境に近づけているとし、米国はこれまでのところロシア軍の撤収を確認できていないと述べた。

ブリンケン長官はMSNBCのインタビューに対し「いかなる撤収も確認できていない。主要な部隊は(ウクライナとの)国境から遠ざかるのではなく、むしろ近づいている」と述べ、ロシアの言行は一致していないとの考えを示した。

北大西洋条約機構(NATO)も同様の見解を示している。

ロシア国防省は15日、ウクライナとの国境付近での軍事演習を終えた軍の一部部隊が基地に帰還しつつあると明らかにしたが、ウクライナのクレバ外相は、ロシア軍の撤収を目で確認するまで緊張緩和を確信しないと述べていた。

ブリンケン長官はこのほか、ロシアがウクライナ東部の親ロシア派が実行支配する2地域の独立を承認すれば、「米国は同盟国、およびパートナー国と完全に協調して迅速に、かつ強硬に対応する」と表明。独立が承認されれば「ウクライナの主権と領土保全が一段と阻害され著しい国際法違反となる」と述べた。

ロシア下院は15日、ウクライナ東部の親ロシア派が実行支配する2地域の独立を承認するようプーチン大統領に要請する案の採決を行い、承認した。ウクライナ東部ドンバス地域の「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立が承認されれば、ウクライナ東部の停戦と和平への道筋を示した2015年の「ミンスク合意」が根底から覆されるため、ロシアと西側諸国との間の対立が一段と深まる恐れがある。

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