[ワシントン 7日 ロイター] - 米バイデン政権は、欧州同盟国の参画がなくても独自にロシア産原油の輸入を禁止する用意があることが7日、複数の関係筋の話で分かった。
議会指導部はロシア産原油の輸入禁止を可能にする法案の迅速な議会審議(ファストトラック)を準備中で、ホワイトハウスは議会指導部と交渉を進めている。関係筋は、まだ何も決定されていないとしながらも、「米国のみが独自に動く可能性がある」と述べた。
米上院の超党派議員は3日、米国のロシア産石油輸入を禁止する法案を提出した。この上院案について迅速な審議が準備されている。
こうした中、バイデン大統領はロシア産原油の輸入禁止に向けた支持を得るため、この日に独仏英の首脳とオンライン会談を行った。
ホワイトハウスのサキ報道官は「米国がロシアから輸入する原油の割合は非常に小さく、欧州とは状況が大きく異なる」と記者団に述べた。
バイデン大統領がサウジアラビアを訪問し増産を要請するとの見方が出ていることについて、ホワイトハウス当局者は「そのような観測は尚早で、訪問は計画されていない」と述べた。