(2段落目のタイプミスを修正しました)
[ワシントン 10日 ロイター] - イエレン米財務長官は10日、ウクライナ侵攻を巡るロシアへの金融制裁によってロシア産原油を購入する中国の能力が制限されており、中国政府はロシアへの制裁圧力を「大幅に相殺または軽減していない」と述べた。
米紙ワシントン・ポストのインタビューで「個人的な見解ではドルやユーロで取引してる中国の金融機関は制裁の影響を懸念しているだろう」と指摘。ロシアは現在、制裁により「深刻な」経済収縮下にあり、長期的には最先端の半導体や他の技術に関する米国の輸出規制がロシアの成長に悪影響を与え、「ロシアが力を発揮し近隣諸国を脅かし続ける能力を低下させる」とした。
また、米財務省はロシアのエリート層を制裁および資産凍結リストに引き続き追加しており、西側同盟国と協力して追加制裁を検討しているとした。
一方で、バイデン政権によるロシア産原油の全面的な禁輸措置に追随する欧州の同盟国は多くないと予想。米国は石油の純輸出国でありロシアへのエネルギー依存度が低い一方、欧州の同盟国は代替する供給源が乏しいとした。
*2段落目のタイプミスを修正し再送します