[21日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は21日、西側がロシア産原油を拒否すれば原油価格は1バレル=300ドルに上昇する可能性があると述べた。ただ、それが現実のものとなる可能性は低いとも述べた。タス通信が伝えた。
ノバク氏は、欧州は今のところロシアの原油やガスを拒否することはできないと指摘。購入停止を求める欧州からの呼び掛けは注目を集めるための政治的ジェスチャーだとした。
また、ロシアは物流の問題に対処することによって石油の輸出量を維持しようと努めており、石油とガスの生産は制裁前と同様に継続すると言及。制裁に対する報復措置として、ロシア産ウランの米国への輸出禁止を検討していると明かした。
欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表のボレル氏は21日、この後開催するEU外相理事会で、ロシアへの追加制裁として、エネルギー・石油分野への制裁などを協議する予定だと述べた。