[北京 31日 ロイター] - 中国の石油・ガス生産最大手、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)が31日発表した2021年通期決算は、純利益が921億7000万元(145億3000万ドル)と、14年以降で最高となった。
世界経済の回復でエネルギーの価格と消費が上向いた。20年の純利益は190億元だった。
22年の設備投資は2420億元と、21年の2512億元から減少する見通し。主に製油・化学部門とマーケティング部門で設備投資を減らす。
探査・生産部門の投資は、21年の1783億元から1812億元に拡大する。国内の主要盆地で生産を増やす計画だ。シェールガス、シェールオイルなどの探査にも力を入れる。
22年は原油を8億9860万バレル、天然ガスを4兆6251億立方メートル生産する計画。21年はそれぞれ8億8790万バレル、4兆4200億立方メートルだった。
再生可能エネルギーのエネルギーポートフォリオに占める割合を23年までに3分の1、50年までに50%に引き上げることを目指す。
21年の温室効果ガスの排出量は、二酸化炭素(CO2)換算で前年比4.7%減の1億5954万トンだった。
30年までにCO2排出量をピークアウトさせ、60年までにカーボンニュートラルを達成するという中国の国家目標を見据え、25年頃までにCO2排出量をピークアウトさせ、50年までに排出量をほぼゼロとする計画。
また、石油・ガス総生産量に占める天然ガスの割合を現在の51.6%から25年までに55%に引き上げる計画も明らかにした。