[アムステルダム 31日 ロイター] - オランダのエネルギー大手オニキス・パワーは、ロッテルダムの石炭火力発電所について、稼働期間を当初の計画から延長すると決定した。オランダ政府が31日、明らかにした。
オニキスは昨年11月、2億1250万ユーロ(2億3570万ドル)の補助金を受け取る代わりに数カ月以内にこの発電所を閉鎖すると表明していた。しかし、オランダ政府によると、オニキスはこの方針を変更したという。
イェッテン気候政策相は議会宛ての書簡で「今回の決定は非常に残念だ。気候にとっては良くない」と懸念を示した。
オランダなど欧州連合(EU)諸国は、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシア産化石燃料の代替となるエネルギー調達を模索している。
オランダには石炭火力発電所が4カ所あり、ロッテルダムの発電所はこのうちの一つ。全て2030年までに閉鎖される予定。 ただ、政府は気候変動対策目標の達成に苦戦しており、4カ所のうち1カ所は30年よりかなり前に閉鎖する必要があると示唆している。