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EU、化学兵器や核の脅威で装備や医薬品の備蓄開始

発行済 2022-04-06 23:35
更新済 2022-04-06 23:37
© Reuters. 欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は6日、ウクライナでの紛争への懸念が高まる中で、化学・生物兵器や核の脅威に対する防衛力を高めるための備蓄を始めたと発表した。

[ブリュッセル 6日 ロイター] - 欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は6日、ウクライナでの紛争への懸念が高まる中で、化学・生物兵器や核の脅威に対する防衛力を高めるための備蓄を始めたと発表した。防護用具や除染用具、医薬品、ワクチンの備蓄を増やす。ロイターが先週報道した内容が正しかったことが確認された。

EUのレナルチッチ欧州委員(危機管理担当)は「潜在的な脅威に直面しており、欧州の備えを強化するため具体的な措置を講じている」と述べた。

© Reuters. 欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は6日、ウクライナでの紛争への懸念が高まる中で、化学・生物兵器や核の脅威に対する防衛力を高めるための備蓄を始めたと発表した。3月撮影(2022年 ロイター/Arnd Wiegmann)

EUは2つの備蓄を準備している。1つは化学・生物・放射性物質・核(CBRN)の脅威に対する防護用具や医薬品、ワクチン。もう1つは、化学・生物・放射性物質にさらされた人やインフラ、建物、車両を除染するための除染資材となる。

ロシアのウクライナ侵攻後の原子力発電所付近での戦闘によって放射性物質を浴びた可能性のあるウクライナ人を助けるため、EUは既存の備蓄を既に使い始めている。

欧州委はフランスとスペインの支援を得て、EU市民保護メカニズムを通じて既に約300万錠のヨウ素剤がウクライナへすでに届けられたことを明らかにした。

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