[メルボルン 7日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。前日は、国際エネルギー機関(IEA)が石油備蓄放出で合意したことを受け、5%超下げて3週間ぶり安値を付けていた。
0119GMT(日本時間午前10時19分)時点で、北海ブレント先物は1.32ドル(1.3%)高の1バレル102.39ドル。米WTI原油先物は1.18ドル(1.2%)高の97.41ドル。
IEAは6日、ロシアのウクライナ侵攻を受けた原油価格の上昇を抑制するために加盟国が1億2000万バレルの石油備蓄の放出で合意したと発表した。半分を米国が担うという。
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のアナリストは、2023年には石油備蓄の補充が必要になると予想されるため、ファンダメンタルの供給見通しが変わらない中で先物市場のタイト化が進み、価格リスクは上昇に傾いていると指摘した。
イラン核合意の修復に向けたイランと米国の間接協議が停滞していることも、イラン産原油の禁輸解除をさらに遅らせ、原油市場をタイト化させている。