[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)は来週11日にルクセンブルクで開く外相会議で、ロシア産原油の禁輸措置について正式に討議しない公算が大きいことが8日、外交筋の話で分かった。
EUは8日、石炭、木材、化学品などの輸入禁止が盛り込まれた対ロシア第5次制裁を正式に採択。その後、EU外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は、EU外相会議でロシア産原油の禁輸措置について討議されると述べていた。
これについて外交筋は「11日の会議で原油禁輸措置は討議されない」と述べた。ただ、ウクライナに兵器を供給するための5億ユーロ(5億4285万ドル)の追加資金提供は承認されるとの見通しを示した。これにより、2月24日のロシアによる侵攻開始以降のEUの安全保障支援は15億ユーロになる。
ロシア産原油の禁輸措置については、依存度が高いとの理由でオーストリア、ブルガリア、ドイツ、ハンガリーが討議を進めることに難色を示している。