[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツ連邦議会委員会の委員長らが12日、ウクライナ西部を訪問後、欧州連合(EU)は可能な限り早期にロシア産原油の禁輸措置を講じるべきだとの見解を示した。
EUは、ロシア産原油の禁輸に関する提案を取りまとめているが、加盟国の間でまだ合意はない。EU外交筋によると、ロシア産原油への依存度が高いドイツは即時の禁輸措置を積極的には支持していない。
ドイツ政府はロシアからの原油輸入を段階的に縮小し、今年末までに停止できると見込んでいる。
議会外交委員会のミヒャエル・ロート委員長は、ロシア産石油の禁輸はロシアの主要な収入源に影響を与えるため、非常に重要なシグナルになると指摘。
石油に関するEUの迅速な決定は、先週に合意した8月半ばからの石炭禁輸のような移行期間を設けることが可能だとの見解を示した。
議会欧州委員会のアントン・ホフライター委員長は「他の供給元があるため、数週間以内に可能だ」と述べた。また、ロシア産石炭禁輸の移行期間は長すぎると指摘した。