[13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続伸。ロシアがウクライナとの和平交渉について行き詰まったとの認識を示したことを受け、供給逼迫懸念が高まった。
0053GMT(日本時間午前9時53分)時点で、北海ブレント先物は0.59ドル(0.6%)高の1バレル=105.23ドル。米WTI原油先物は0.60ドル(0.6%)高の101.20ドル。前日はともに6%超上昇していた。
ロシアのプーチン大統領は12日、ウクライナとの和平交渉は暗礁に乗り上げたとの認識を示すと同時に、ウクライナにおける「崇高な」目的を全て達成すると表明した。
ANZのアナリストはリサーチノートで、「プーチン氏は和平交渉の行き詰まりに言及するとともに、7週間に及んでいる侵攻が計画通りに進んでいることを示唆しており、原油市場で供給障害のリスクが続く可能性が高まった」と指摘した。
関係筋によると、ロシアの産油量は11日に日量1000万バレルを下回り、2020年7月以来の低水準になった。西側諸国の制裁措置と物流の制約が影響した。