[東京 12日 ロイター] - 液化天然ガス(LNG)輸入企業で構成するLNG輸入者国際グループ(GIIGNL)は、各国政府に、高騰する燃料調達コストの軽減策を打ち出し、安定供給の確保に向け新たなLNG開発事業を推進するよう要請した。
パリを本拠とするGIIGNLは構成企業が世界のLNG取引量の9割を占める。前日に文書を出し、各国政府に、LNG輸入業者と消費者の割高な調達コストを軽減する措置を要請していた。
アジア担当バイスプレジデントを務める広瀬道明・東京ガス会長は12日の記者会見で、同団体が緊急文書を出すのは初めてで、危機感の表れだと指摘。世界的なエネルギー危機の中、LNG貿易を安定させることが喫緊の課題だと述べた。
LNG輸入で世界第2位の日本については、貯蔵タンクやタンカーの容量拡大を検討すべきだとした。
LNG貯蔵は物理的、技術的に難しいため、備蓄はタブー視されてきたが、国家石油備蓄に似た措置が必要かもしれないと話した。