[ウィーン 14日 ロイター] - イランがウランを濃縮する遠心分離機の部品製造をナタンツで開始することが国際原子力機関(IAEA)の報告書で明らかになった。
イランは今年初め、IAEAにカラジの遠心分離機部品製造装置をイスファハンの新たな施設に移設すると通知、IAEAはイスファハンの移設先に監視カメラを設置した。しかしIAEAは今月初め、イランが遠心分離機の部品製造装置を全て首都テヘラン近郊カラジの施設から中部ナタンツに移設したと発表した。
ロイターが閲覧したIAEAの14日付の加盟国向け報告書によると、IAEAはナタンツの施設への監視カメラの設置を完了、設備の封印を取り除いた。ナタンツでの施設の場所は明らかにしていない。
「イランはIAEAに13日、新たな施設で同日に設備が稼働開始すると通知してきた」とした。設備がすでに稼働開始したかは確認していない。
イラン側との合意により、IAEAは遠心分離機部品製造施設など一部の場所の監視カメラのデータに当面アクセスできない。