[18日 ロイター] - 中国国家統計局が18日に発表した3月の石油精製量は前年同月比2%減少し、昨年10月以来5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。原油価格の高騰でマージンが悪化、新型コロナウイルス感染防止策としての厳格なロックダウン(都市封鎖)を背景に燃料消費が圧迫された。
3月の精製量は5859万トン(日量1380万バレル)。前年3月は同1408万バレル、今年1─2月は同1398万バレルだった。
第1四半期の精製量は前年同期比1.5%減の1億7144万トン(日量1391万バレル)。
アナリストの試算では、製油所の精製マージンは2月の1トン=2000元(314ドル)近くから、3月はほぼゼロとなった。
3月の原油生産量は前年同月比3.9%増の1771万トンとなり、2016年以来の高水準。大手石油会社が、政府の指示に従って増産したことが背景にある。第1四半期は前年同期比4.4%増加した。
天然ガスの生産量は3月は前年比6.3%増の197億立方メートルと過去最高。第1・四半期は6.6%増だった。