[20日 ロイター] - 原油先物価格は20日、約1%上昇している。米国市場では、国際通貨基金(IMF)の経済成長予測引き下げを受けエネルギー需要が低迷するとの懸念から下落していたが、反発している。
需要を巡る懸念は、対ロシア制裁による供給逼迫見通しに相殺されている。
0004GMT(日本時間午前9時4分)時点で北海ブレント先物は0.96ドル(0.9%)高の1バレル=108.21ドル。
WTI先物は、20日に期日を迎える先物が1.19ドル(1.2%)高の同103.75ドル。次に期日を迎える先物が1.18ドル(1.2%)高の同103.23ドル。
国際通貨基金(IMF)は19日公表した世界経済見通しで、2022年の世界経済の成長率予測を1月時点の予測から0.8%ポイント下方修正し、3.6%とした。ロシアのウクライナ侵攻が背景。
一方、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」プラスの生産が3月は計画を日量145万バレル下回った。ロイターがOPECプラスの報告書を入手した。
制裁によりロシアの生産量が減少し始めたことが要因。ロシアの3月の生産量は計画に日量約30万バレル足りなかった。