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原油先物は上昇、値動きやや落ち着く

発行済 2022-04-21 12:17
更新済 2022-04-21 12:19
© Reuters.  4月21日、原油先物はアジア時間に上昇。今週はリビア情勢悪化による供給途絶やIMFの経済成長予測引き下げによる需要減退懸念で荒い値動きとなったが、やや落ち着きを取り戻し

[21日 ロイター] - 原油先物はアジア時間に上昇。今週はリビア情勢悪化による供給途絶や国際通貨基金(IMF)の経済成長予測引き下げによる需要減退懸念で荒い値動きとなったが、やや落ち着きを取り戻している。

0117GMT(日本時間午前10時17分)現在は、北海ブレント原油先物が0.55ドル(0.5%)高の1バレル=107.35ドル。米WTI先物は0.41ドル(0.4%)高の102.60ドル。

ブレント、WTIの上げ幅はその後、1ドルを超えた。

欧州連合(EU)がロシア産原油の禁輸措置の検討を続ける中、アナリストは相場のボラティリティーは再び高まると見込む。

コモンウェルス銀行のアナリスト、トビン・ゴリー氏は「石油とエネルギー市場全般にとって数多くの主要な問題がなお流動的で、落ち着いた状態は長続きしないだろう」と述べた。

© Reuters.  4月21日、原油先物はアジア時間に上昇。今週はリビア情勢悪化による供給途絶やIMFの経済成長予測引き下げによる需要減退懸念で荒い値動きとなったが、やや落ち着きを取り戻している。英国のガソリンスタンドで12日撮影(2022年 ロイター/Peter Cziborra)

リビアは20日、一部の大規模油田や輸出港の封鎖で、日量55万バレル余りの供給減につながっていると明らかにした。

新型コロナウイルス関連規制を徐々に緩めている中国の需要見通しも相場の重しとなっている。IMFは19日に世界経済の成長率予測を下方修正し、中国に関するリスクを強調した。

ただ、需給逼迫は続いている。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」は生産目標の達成に苦戦しており、米原油在庫は15日終了週に大幅に減少した。

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