[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は27日、現行の自由貿易協定(FTA)の対象となっていないウクライナ製品に対する輸入関税を1年間停止すると提案した。ロシアによる侵攻の影響を受けたウクライナ経済を支援する。
最低価格要件が課されている果物や野菜、クオータ制が適用されている農産物、特定の工業製品、2022年までに段階的に関税が撤廃される予定の肥料やアルミニウム製品、自動車などが対象。
また、鉄鋼の輸入を制限するセーフガード(緊急輸入制限)措置からウクライナを免除し、EUが現在、ウクライナの鋼管や熱延平鋼製品などに課している反ダンピング関税を撤廃する。
同措置の発効には欧州議会とEU政府の同意が必要となる。