[27日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルは27日、ロシア法人エクソンネフテガスがロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」に不可抗力条項を発動したと発表した。対ロシア制裁で輸送がますます難しくなっているとした。
サハリン1は日本の官民で作るサハリン石油ガス開発が3割の権益を保有している。同社はエクソンとの機密保持契約を理由にコメントを拒否した。
エクソンは3月、サハリン1からの撤退を表明。サハリン1は韓国を始め日本、オーストラリアなどへ日量約27万3000バレルを輸出している。
エクソンの広報担当者は、サハリン1からの撤退に向けて契約・商業上の義務に対処することを含め、手順を踏んでいると説明。「サハリン1の運営事業者として、われわれは人々の安全、環境保護、業務の完全性を確保する義務がある」としている。