[北京 28日 ロイター] - 中国石油化工(シノペック)は28日、石油製品の需要が第2・四半期に回復するとの見通しを示した。
国内の新型コロナウイルス流行が段階的に収束し、通年の石油消費が増加する見込みという。
同社は3月後半以降、製油量を減らしており、製油所の「最適な」稼働率85%前後を維持している。今年初めは92.6%だった。
シノペックの幹部は「新型コロナ感染対策で石油製品の消費が抑制されているが、石油需要は新型コロナの流行収束を背景に第2・四半期に段階的に回復する見通しだ」と発言。
「現時点で、2022年の国内燃料消費に自信を持っている。第2・四半期の回復が緩やかでも、通年ではプラスを維持するだろう」と述べた。
22年の液化石油ガス(LNG)輸出が横ばいになるとの見通しも示した。スポット契約を減らしており、今後数カ月は長期契約に力を入れる予定という。