[シンガポール 28日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続伸し、1ドル以上値を上げている。米国の在庫減少やガソリン需要増加に支援されている。
0158GMT(日本時間午前10時58分)時点で、北海ブレント先物9月限は1.20ドル(1.1%)高の1バレル=107.82ドル。前日は2.22ドル上昇していた。
米WTI原油先物は1.44ドル(1.5%)高の98.70ドル。前日は2.28ドル高だった。
CMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏は「米企業決算を巡る楽観ムードが続いていることや、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに対する積極姿勢を後退させたことからリスクセンチメントが回復し、原油市場を後押ししている」と指摘した。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫は前週比450万バレル減少。一方、ガソリン需要は前週比8.5%増加した。
WTIが北海ブレントに対して大幅なディスカウントで取引されていることから輸出も過去最高となった。
FRBは27日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り75ベーシスポイント(bp)の利上げを決定。今後の引き締めペースが減速するとの見方からドルが下落したことも原油市場を支援した。