[10日 ロイター] - 原油先物価格は10日アジア市場序盤の取引で下落している。米原油在庫が先週予想外に増加したことが背景。
市場筋によると、米石油協会(API)の週間統計(5日までの週)では、原油在庫が約220万バレル増加した。アナリストは40万バレル減少を予想していた。
0002GMT(日本時間午前9時2分)時点で北海ブレント先物は0.06ドル安の1バレル=96.25ドル。米WTI先物は0.16ドル安の90.34ドル。
前日の原油先物相場は値動きが激しくなり、小幅安で取引を終えた。景気悪化懸念が高まる中、ウクライナを通過するロシアから欧州へのパイプライン輸送停止のニュースが材料視された。
ウクライナは西側諸国の制裁によってロシアからのトランジット輸送料金の受け取りを妨げられており、これが今月初旬から中欧の一部に対するロシア産石油のパイプライン輸送を停止した理由としている。