[11日 ロイター] - ジョンソン英首相の後任を決める与党・保守党党首選で劣勢にあるスナク前財務相は11日、家計のコスト上昇対策として光熱費削減などの計画を打ち出した。
タイムズ紙への寄稿で、付加価値税(VAT)引き下げにより全家庭の光熱費が約200ポンド(244ドル)低下すると述べた。
財源については、政府全体で節減分野を特定する取り組みを通じて捻出するとした。
さらに「この冬を乗り切る最後の手段として、限定的かつ一時的な単発の借り入れを行う用意がある」とも述べた。
エネルギー価格が上昇を続けていることから、自身が財務相在任時に導入した石油・ガス会社に対する25%の超過利潤税による税収が増える可能性が高いとの見方も示した。
対抗馬のトラス外相はこれまでのところ、光熱費支援よりも家計への減税を支持する立場を示している。また、自身が首相になればエネルギー会社と協力して価格引き下げに取り組むとしている。