[アンマン 14日 ロイター] - シリア軍筋や諜報筋によると、イスラエル軍は14日、シリアのロシア海軍基地に近いイラン関連の標的数カ所を攻撃した。
シリア軍は先に、シリア南部の港湾都市タルトゥース近郊と、首都ダマスカスへの攻撃で軍人3人が死亡、3人が負傷したと発表したが、詳しい場所は明らかにしていなかった。
タルトゥースのシリア軍高官によると港湾都市の南方、アブアフサ村に近いイランの基地などが攻撃された。タルトゥースにはロシア海軍唯一の地中海基地があり、攻撃場所はこの基地に近い。タルトゥース県と隣接するラタキア県にはロシアのフメイミム空軍基地もある。
シリアの退役軍人2人によると、ダマスカス郊外では、イランの支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの前哨基地が攻撃された。
イスラエルは近年、イラン関連とされる標的に数百回攻撃を仕掛けてきたが、ロシアが主要な軍事施設を置く沿岸地域への攻撃はおおむね避けていた。