[東京 19日 ロイター] - アジア時間の原油先物は3営業日続伸。米原油在庫が予想以上に減少したことから燃料需要への期待が高まり、世界的な景気減速懸念が薄れている。
0030GMT(日本時間午前9時半)時点で、北海ブレント先物は0.07ドル(0.1%)高の1バレル=96.66ドル。前日は3.1%高だった。米WTI原油先物は0.15ドル(0.2%)高の90.65ドル。前日は2.7%上昇していた。
ただ、どちらも週間では約1.5%下落する見通し。
楽天証券のコモディティー(商品)アナリスト、吉田哲氏は、米国の週間在庫統計が強い内容となったことで短期的な燃料需要を巡る楽観的な見方が高まったと指摘。
その上で、リセッション(景気後退)や石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」による増産の可能性が、原油市場の上値を抑制するとの見通しを示した。
米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、原油在庫は12日までの週に710万バレル減少。市場予想は27万5000バレル減だった。