[20日 ロイター] - 中国税関総署が20日公表した7月のロシア産石油輸入量は前年同月比7.6%増の715万トンで、3カ月連続で国別首位となった。独立系精製業者が割安なロシア産の購入を強化した。
ただ、ロシア産の輸入量は日量約168万バレルに相当し、200万バレル近くで過去最大だった5月を下回っている。中国はロシアにとって最大の石油輸出先だ。
国別2位のサウジアラビアからの輸入は、3年余りぶりの最低水準だった6月から回復し、656万トン(日量154万バレル)となったが、前年同月比ではわずかにマイナスだった。
1─7月のロシアからの輸入は4845万トンで前年同期比4.4%増。4984万トン(前年比1%減)のサウジを下回ったままとなっている。
税関は、先月にはベネズエラとイランからの輸入がなかったと報告。国営石油会社は米国の二次的制裁に抵触することを恐れて、2019年後半から輸入を敬遠している。