[ヒューストン 22日 ロイター] - 米国時間の原油先物はほぼ横ばい。イラン核合意が再建され制裁対象だったイラン産原油が市場に戻る可能性が重しとなった一方、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が減産する可能性があるとサウジアラビアが警告したことが支援材料となり、原油先物は安値から切り返した。
清算値は、北海ブレント先物が0.24ドル(0.25%)安の1バレル=96.48ドルと4日ぶりに反落。一時4.5%安となる場面があった。
米WTI先物は、22日に期日を迎える9月限が0.54ドル(0.6%)安の90.23ドル。中心限月の10月限は0.04ドル(0.03%)安の90.41ドル。
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、OPECプラスには、課題に対応するためのコミットメント、柔軟性、手段があり、いつでも、さまざまな形で減産を含めたガイダンスを提供すると述べた。
米ホワイトハウスは21日、バイデン大統領が英仏独首脳と電話会談を行い、2015年のイラン核合意の再建に向けた取り組みについて協議したと発表した。