[ヒューストン 22日 ロイター] - 米裁判所は22日までに、コノコフィリップスの石油資産を接収したベネズエラ政府に87億5000万ドルの損害賠償を支払うよう命じた世界銀行仲裁機関の裁定を支持する判断を示した。
世銀の投資紛争解決国際センター(ICSID)は、2007年にベネズエラにおける石油プロジェクト3件が接収されたことを巡り、コノコが賠償金を受け取れると判断していた。同社は最大300億ドルの損賠を求めていた。
ベネズエラ政府は裁判所の判断に反発。大統領府が発表した声明で「引き継いだ財産を守る」ために法的措置を取ると表明した。
「この不当な判断はベネズエラの防御権を侵害するものだ」とし、野党指導者のグアイド氏を含むベネズエラ過激派との共謀による決定だと非難した。
グアイド氏は現時点でコメント要請に応じていない。
ベネズエラは故チャベス大統領による石油、電力、鉄鋼産業国有化の際にコノコの資産を差し押さえた。
コノコは「完全かつ公正な回復を図るため、利用可能な全ての法的手段を追求する」としたが、具体的な行動については触れなかった。