[23日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅高。最近の原油先物の下落に対応するため石油輸出国機構(OPEC)は減産が可能としたサウジアラビア当局者の発言を受けた。
0004GMT(日本時間午前9時04分)時点で、北海ブレント先物は0.32ドル高の1バレル=96.80ドル。米WTI先物は0.37ドル高の90.73ドル。
サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は、先物市場の流動性の乏しさとマクロ経済への懸念を背景とする直近の原油価格の下げに対応するため、OPECには減産する用意があると述べた。OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」には、課題に対応するための柔軟性や手段があるとも語った。
欧州は天然ガスの供給減を巡る懸念に加え、カザフスタンからロシアを経由して石油を運ぶパイプラインシステムの不具合で新たなエネルギー供給障害に直面している。
一方、2015年イラン核合意再建に向けた動きが原油の上値を抑制。イランは22日、核合意再建の取り組みを米国が先延ばししていると非難したが、米国はイラン側が柔軟性を示したとみられるため2週間前より合意に近づいたと指摘した。