[キーウ 22日 ロイター] - ウクライナの8月の農産物輸出は国連やトルコの仲介でロシアによる黒海沿岸の港の封鎖が解除されたため、7月の300万トンから約400万トンに増加する公算が大きい。生産者団体のウクライナ農業協議会のデニス・マルチュク副会長が22日、テレビ放送された会見で明らかにした。
それでも農産物輸出は、ロシアのウクライナ侵攻前の水準(毎月最大600万トン)はなお大きく下回っている。
マルチュク氏によると、ウクライナの農家は引き続き資金不足に直面しており、8月中に実施しなければ間に合わない2022/23年度の冬季栽培穀物の作付けには、全体の3分の1が参加できない見込みという。