[上海 23日 ロイター] - 中国南西部の重慶市と四川省では、23日も熱波による火災が続いている。
国の予報では、2カ月以上続いた熱波は西からの寒冷前線と南東に近づく台風で「転換点」を迎えつつある。
暑さに関する「赤色警報」は12日目となっているが、国家気象センターによると、気温は24日までに中央部の一部で、また29日からは四川省と重慶市で下がると予想されている。
ただ当局は22日夜、火災に関する赤色警報を発令し、重慶市中心部と南部、四川省東部の森林地帯で「極めて危険」な状況であると警告した。中国通信社が報じた。
メディアの財新によると、降雨量が平年より80%少ない重慶と四川では、14日以降に19件の山火事が発生したが、今のところ死傷者は報告されていない。
危機管理省は、重慶と四川に2800人余りの消防士を派遣し、事態の収拾に当たっているという。