[メルボルン 25日 ロイター] - オーストラリアが2050年までに炭素排出量を実質ゼロにするには、再生可能エネルギーと炭素回収・貯留に前例のない規模の投資が必要になるとの中間報告が25日公表された。
太陽光発電1900ギガワット、風力発電174ギガワットなど、現在の国内電力市場の約40倍の発電能力が必要になる。
それぞれの面積がアイルランドにほぼ匹敵する国内北部の5地域に太陽光パネルと電解槽を設置して、輸出用のグリーン水素を生産する必要があるという。
報告書は国内大学などが参加する「ネット・ゼロ・オーストラリア」プロジェクトがまとめた。最終報告は2023年に行う。
報告書によると、現在の主要輸出品目である石炭と天然ガスの輸出をクリーンエネルギー輸出に置き換えるには2050年の発電能力を現在の8─15倍にする必要がある。