[キーウ(キエフ) 25日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は25日、ロシア軍が占領するザポロジエ原子力発電所に電力を供給する電線が一時切断されたものの、その後に復旧したとの報告を受けたと明らかにした。
これに先立ち、ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムは同日、ザポロジエ原発について、近隣で発生した火災で送電線が損傷したことを受け、6基の原子炉のうち最後まで稼働していた2基が送電網から切り離されたと明らかにした。
エネルゴアトムは「侵略国の行動によって完全な切断が引き起こされた。ザポロジエ原発史上初めてだ」とした。
IAEAは声明で「ザポロジエ原発で日中に少なくとも2回、電線への接続が失われたが、現在は稼働しているとウクライナから報告を受けた」とした。
こうした中、IAEAのグロッシ事務局長は25日、フランス24テレビで、ザポロジエ原発へのIAEAの視察団の立ち入りが「非常に近い」と述べた。
ウクライナ戦争が7カ月目に入る中、ウクライナ中部ドニエプロペトロフスク州チャプリネの町で24日、鉄道駅などがロシア軍のミサイル攻撃を受け、少なくとも22人が死亡、数十人が負傷した。当局者らが明らかにした。nL4N30037D]
ロシア国防省は25日、ウクライナ中部ドニエプロペトロフスク州チャプリネの鉄道駅に停車していた軍用列車をミサイルで攻撃したと発表した。
これを受け、国連のウクライナ人道支援調整官は25日、ロシア軍が前日にウクライナのドニエプロペトロフスク州チャプリネの鉄道駅をミサイルで攻撃し、子どもを含む民間人の犠牲者が出たことに衝撃を受けたとし、全ての関係国に国際法を順守するよう呼びかけた。
ブリンケン米国務長官は「残虐行為のパターンに一致する」と述べた。
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