[キーウ(キエフ) 25日 ロイター] - ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は25日、今年の冬は1991年の旧ソ連からの独立以降で最も厳しくなる見通しだが、冬までに天然ガス190億立方メートルを備蓄するという政府目標は達成できる見込みだと述べた。
同相はロイターに対し「今シーズン中におおむね190億立方メートルに到達する」との見方を示し、備蓄の一部は「危機的状況」への備えとなると語った。
政府は国内のガス消費量の推計を公表していないが、ハルシチェンコ氏は、冬を越すのに十分な量があるとの認識を示した。
現時点での備蓄水準については言及を避けた。
ウクライナの国営ガス会社ナフトガスのユーリー・ビトレンコ最高経営責任者(CEO)は今月、120億立方メートル以上のガスがすでに貯蔵されていると記者団に話している。
残る70億立方メートルをどこから調達するかは不明。
ハルシチェンコ氏によると、ガス消費量は平時と比較して40%減少しているが、生産量は5%しか減少していないという。
同相はまた、ロシアがウクライナを経由するガス輸送を停止する場合に備えていると述べた。