[徳州(中国) 26日 ロイター] - 中国非鉄金属工業協会の幹部は26日、ニッケル、リチウム、コバルトなどバッテリー金属の国内調達を強化する必要があると指摘、外部供給への依存は電気自動車(EV)産業のリスクを高めると述べた。
中国はニッケルの93%、コバルトの98%、リチウムの65%を海外からの調達に頼っているという。山東省徳州市で開催された安泰科の中国バッテリー金属会議で述べた。
ニッケル、コバルト、リチウムは世界のEV業界で多用されているリチウム鉄バッテリーの主要原材料。
工業情報化省は25日、リチウム、ニッケル、コバルトの国内供給改善に向けた規制案を公表。リチウム鉄バッテリーへの依存度を下げるため、新しいタイプのバッテリーの研究開発を急ぐ方針を示した。
同幹部は「資源ナショナリズムと貿易保護主義が広がっている。欧米は新エネルギー車の閉じられたサプライチェーンを構築する意向を強調している」と述べた。