[オスロ 26日 ロイター] - ノルウェーのオースラン石油・エネルギー相は近隣諸国から批判を受けている水力発電の規制強化について、正当性を主張した。
ノルウェーは今月、水力発電用の貯水池で水量が不足しないよう発電量をより厳しく制限し、最終的には電力輸出を制限する可能性があると明らかにした。これに対し、デンマーク、フィンランド、スウェーデンの送電網運営会社は、欧州の電力市場に悪影響を及ぼす恐れがあると警告した。
オースラン氏はロイターのインタビューに答え、これは必要な措置で近隣諸国の利益にもなると主張した。
欧州連合(EU)が冬の暖房シーズンに向けてガスを備蓄するために火力発電所の稼働を最小限に抑えているのと同じと指摘した。
ノルウェー南部の主要な貯水池はこの夏、水位が記録的な低水準となり、電力料金を押し上げる要因となっている。
オースラン氏は電力輸出を抑制する場合は、価格ではなく供給の安全を考慮したものになると述べた。