[北京 28日 ロイター] - 中国南西部・四川省では、干ばつの影響で生じた電力不足が気温の低下に伴い緩和している。国営メディアが国有送電会社、国家電網の情報として28日に伝えた。
それによると、一般工業・商業用電力は復旧しており、大規模な工業向け電力は、エネルギー集約度の高い産業を除いて、徐々に回復する見通しという。
長江流域での長期にわたる干ばつにより電力供給が圧迫され、深刻な電力不足に陥る可能性が懸念されてきた。
しかし、40度を超える猛暑となっていた多くの地域で気温が低下、エアコンの使用が減り電力需要が緩和している。
四川省は水力発電が国内全体の30%を占め、通常は大量の余剰電力を他の地域に供給しているが、数週間にわたる雨不足と猛暑で、現在は他の省から電力を受け取っている。