[ニューデリー 26日 ロイター] - インドを訪問中のアデエモ米財務副長官は26日、ロシア産原油の価格に上限を設ける案について、インド政府高官らと「非常に建設的な協議」を行ったと明らかにした。
主要7カ国(G7)は、欧州連合(EU)が海上輸送されるロシア産原油への禁輸措置を発動する12月5日までに、価格上限のメカニズムを導入したい考え。
アデエモ氏はニューデリーで開かれた記者会見で、上限設定はロシアがウクライナ侵攻に使用できる石油収入を抑えるとともに、世界的に手頃な価格で原油供給を十分に確保することを目的としていると述べた。
「12月5日に世界にとって利用可能なロシア産原油が減少し、価格上昇につながることを非常に懸念している」と述べた。
上限が設定されれば、ロシア産原油の購入と輸送に引き続き欧米のサービスを使うことが可能になるとした。
インド企業がロシアとの取引決済にドル以外の通貨を使用していることに米国は懸念を抱いているか、という質問に対しては、エネルギー代金の支払いに使用される通貨について米国は「無関心」だと応じた。