[プラハ 26日 ロイター] - 欧州連合(EU)の輪番議長国であるチェコの政府当局者は26日、エネルギー価格高騰に対処するため、EUエネルギー担当相による緊急会合を可能な限り早期に開催することを提案すると表明した。
欧州ではロシアのウクライナ侵攻を受けたガス価格高騰によりエネルギー価格が記録的水準に達し、各国政府は企業や家計への負担軽減に向けた対応に追われている。
チェコのシーケラ産業貿易相はツイッターへの投稿で「われわれはロシアとエネルギー戦争状態にあり、こうした状況はEU全体に打撃を与えている」と指摘。
「欧州委員会と(チェコの)フィアラ首相の合意に基づき、できるだけ早い時期にEUエネルギー相による緊急会合を開催するよう提案する」と述べた。
チェコは定例のエネルギー相会合を10月に予定している。
緊急会合の詳細は現時点で分かっていない。産業貿易省は取材に応じなかった。
フィアラ首相はエネルギー価格の上限設定に向けた取り組みが必要だとした上で、対策は欧州レベルで実施しなければならないと指摘した。