[シンガポール 29日 ロイター] - 中国石油化工集団(シノペック)は29日、今年下半期の原油処理量が上期比で横ばいになり、年間の処理量は前年から6%減少するとの見通しを示した。国内の燃料需要が新型コロナウイルス関連規制の打撃を受けていることが背景。
22年通年の原油処理量は2億4000万トン(日量480万バレル)を計画。幹部らが電話決算会見で述べた。
上期は1億2076万トンに上ったため、下期も同様の水準になる見込み。
凌逸群副総裁は、政府の刺激策と燃料市場の秩序回復により中国の燃料需要は下期に適度に増えると予想。具体的な予測は示さなかった。
寿東華最高財務責任者(CFO)によると、上期は石油相場の高騰で原油と石油精製品の在庫額が400億元(57億8000万ドル)増えた。
喩宝才総裁は、コスト管理に向け同社は原油調達先の多様化に努めてきたとし、ロシア産原油が上期の調達分の小さなシェアを占めたと明らかにした。