[キーウ(キエフ)/ウィーン 29日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は29日、査察団が週内にウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所を訪問するとツイッターで明らかにした。
「われわれはウクライナおよび欧州最大の原子力施設の安全性とセキュリティーを守らなければならない」とした。
ザポロジエ原発はロシア軍が占拠。ウクライナ人職員がロシア軍の指揮下で働いており、IAEAは原発の安全性が脅かされているとして、数カ月前から査察に向けた交渉を進めてきた。
査察団は原発付近の砲撃による損傷がないか調査する。ウクライナとロシアは互いに相手が砲撃したと非難している。
グロッシ氏はウィーン空港で撮影したとみられる自身と13人のスタッフの写真をツイッターに投稿。いつザポロジエ原発に到着するかは明らかにしていない。
ウクライナのエネルギー省は「セキュリティー上の理由」で査察団に関するコメントを控えている。
IAEAの別のツイートによると、査察団は物理的損傷や原発職員の勤務状況を検証し「安全性とセキュリティーシステムの状況を判断する」。核物質の追跡も行う。
タス通信によると、ロシアが設置した地元当局は29日、査察団の安全を保障すると表明。査察の詳細については通知を受けていないと述べた。
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