[スタバンゲル(ノルウェー) 29日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は29日、当地で行われた会合で、ロシアは国内の天然ガス貯蔵がいっぱいとなり、今後数カ月にガスのフレアリング(焼却処分)を増やす公算が大きいとの見方を示した。
ビロル氏は、エネルギー供給国としてのロシアの信頼感は、ウクライナ侵攻と天然ガス輸出の削減により損なわれたと明言。「ロシアはエネルギーをめぐる戦いで勝利していない」と強調した。
その上で、この冬は欧州の団結が試されると述べるとともに、失敗したなら「エネルギー危機を超える」影響を感じるだろうと訴えた。